世界で最も高価なサーフボードBEST5
一点ものの木彫りから、世界トップサーファーの愛用品まで、今回の記事では、自動車や家よりも高価なサーフボードを6点ご紹介します!
ロイ・スチュアート氏による「Rampant」
ニュージーランド出身の風変わりなサーフボードシェイパー(サーフボードを削る職人)、ロイ・スチュアート氏が昨年、サーフボード「Rampant」を製作し、その価格を100万ドルと発表したとき、ほとんどの人は思わず失笑してしまいました。たしかに、長さ9フィートに及ぶこのサーフボードは桐の木で作られ、23カラットゴールドのライオンのデザインが施されていましたが、100万ドルの価値はないとみなされたのです。
一方のスチュアート氏は、満足げな様子でした。というのも、『ニュージーランド・ヘラルド』紙によって、すでに買い手を見つけただけでなく、その買い手が100万ドルを上回る115万ドルで購入したと報じられたからです。スチュアート氏は同紙に対して、「私にとってはただの数字です。本当にそのボードから享受する価値こそが重要なのです。なので、この価格に議論の余地はありません。」とコメントしています。
ジョン・ケリー氏が所有した「Redwood Plank」
2011年に開催されたハワイ島ヴィンテージ・サーフボード・オークション(HIVSA)にて、ジョン・ケリー氏が所有した1920年製「Redwood Plank」が42,000ドルで落札されました。HIVSAは世界で最も権威のあるサーフボードオークションで、この売却価格は今でも同オークション史上最高値記録となっています。ジョン・ケリー氏は、サーフボードデザインに革命をもたらしたサーフボード「ホットカール」を発明したことで有名な人物です。ちなみにこの「Redwood Plank」は、ハワイのダイヤモンドヘッドにあるケリー家に70年間残されていたままで、手つかずの状態だったのだそうです。
ダミアン・ハースト氏による「SASボード」
イギリスの著名なアーティスト、ダミアン・ハースト氏がデザインを手がけた2枚のサーフボードは、10年以上前に88,000ドルで競り落とされました。イギリスのノースデボン海岸に住み、サーフィンをしているハースト氏は、イギリスの海洋自然保護団体「SAS(Surfers Against Sewage)」のために、11枚のサーフボードのコレクションを描きました。これらのサーフボードは売られることはありませんでしたが、同氏の作品に見合った評価をするならば、所有者は賢明な投資をしたことになるでしょう。2007年のハースト氏の彫刻作品「For the Love of God」は、ダイヤモンドをちりばめたプラチナの頭蓋骨で、当初2,000万ドルと鑑定されましたが、同年末に7,400万ドルで落札されました。
ピート・ピーターソン氏による「California Point Break Board」
HIVSAは2012年に運営を停止しましたが、カリフォルニア州カルバーシティで2年に一度開催されるイベント「California Gold Vintage Surf Auction」にその伝統は引き継がれました。これまでで最も高額で落札されたサーフボードは、ピート・ピーターソン氏の1949年製「California Point Break Board」で、2013年に32,400ドルで落札されました。このユニークなデザインのサーフボードを購入したのは、サーフカンパニーReefの共同設立者であるフェルナンド・アグエレ氏です。これだけ超高級なサーフボードですから、アグエレ氏はまだ一度も乗っていないのではないでしょうか。
ビル・キルゴア中佐のサーフボード
2006年、米・サンタバーバラ在住のサーフィン記念品コレクターであるジェームズ・オマホニー氏は、1979年の名作映画『地獄の黙示録』の撮影でビル・キルゴア中佐が実際に使用したものだと主張し、一点のサーフボードを売りに出しました。オマホニー氏は当時、パシフィック・コースト・ヴィンテージ・サーフ・オークションで10万ドルを集めるつもりだったそうで、もし成功すれば、ヴィンテージのサーフボードに支払われた史上最高値となるはずでした。結局、このサーフボードはそこでは落札されませんでしたが、オマホニー氏は別のところで買い手を見つけたそうで、その売却価格は公表されていません。